悠々会理事長の豊岡志保です。
悠々会の施設内での生活は、医療や介護の面で充実しているだけでなく、入居者の方々が楽しみを見つけることができるような工夫も大切にしています。
そんな中で生まれたのが「ゆうゆうベア🐻」です。
「ゆうゆうベア🐻」はハンドタオルを使って作る可愛らしいクマの人形です。
手軽に作れて、ほぐせば再びタオルに戻るため、衛生面でも安心です。
このクマちゃんを作り始めたのは、実母が介護を必要とするようになった2年前のことでした。
枕元や手に握る練習用として母のために作ったのが最初です。
そのうち、母のベッドにはたくさんのタオルベアが並ぶようになりました。
昨年から「悠々会」の特別養護老人ホームいずみ、しらいわ、さがえの嘱託医を始めた私は、診療以外にも入居者や利用者の皆さまに喜んでいただけることを考えるようになりました。
そこで、母のために作っていたタオルのクマちゃんを思い出し、施設のお誕生会などでお渡しすることにしました。
介護員さんからのアドバイスで、安全のためにリボンをグルーガンで固定し、しっかりとした作りにしています。
今では休日や仕事の後の時間を使って、少しずつ制作しています。
嬉しいことに、東京の友人が自宅にあるハンドタオルで作って送ってくれたり、こちらの友人も作ることを楽しんでくれています。
先日の評議員会でも、利用者のご家族がデイサービスで「ゆうゆうベア🐻」をプレゼントされたと教えてくださいました。
こうしたお知らせは大変励みになります。
施設での生活が豊かになるよう、これからも「ゆうゆうベア🐻」を年ごとに工夫を凝らして贈り続けたいと考えています。
お年を重ねる利用者の方々にとって、ひとつひとつが楽しい思い出になるように心を込めて制作しています。
ご家庭でも、もしハンドタオルがあれば、タオルと輪ゴムで簡単に作成できますので、ぜひチャレンジしてみてください。
温かみのある「ゆうゆうベア🐻」が、皆さまの心にも届きますように